鍼灸治療と効果について

東洋医学について

古来中国で発展した思想で【陰と陽】を根本に持ち、「五行」や
「五臓六腑」・「気」など様々のな考え方が存在します。
そして、この考え方を総称して【東洋医学】と呼ばれ、
今でも「鍼灸治療」や「漢方」をはじめ「薬膳」などの
根本的な考え方として使われております。

鍼灸治療について

鍼灸治療とは約2000年~3000年以上昔の中国で発展した医療になります。
前述した東洋医学の思想をベースに行う治療で、人の身体は
「陰と陽」+「気」・「血」・「津液」・「精」+「陰と陽」+「五臓六腑」
からなるとされており、そこからさらに様々な「気」が巡り
身体を健康に保ち・動かしているとされています。
そのどれか一つでも乱れたりや失調があると身体に様々な作用や
不調を症状として引き起こすとされています。

鍼灸治療では薬などを使わず自然界に存在するものや、「鍼」・「灸」を
使って身体の中を巡る「気」や「物質」の流れや失調のバランスを整え、
改善を目指していく自然療法の一種になります。
そのため副作用などが無く安心して誰でも受けることができます。

✤鍼灸治療適応疾患

WHO(世界保健機関)が鍼灸治療の適応疾患として43疾患を認め、
世界中で43疾患を含め様々な症状に対して鍼灸による治療が行われております。
下の表はWHOが認めた43疾患の一覧になります。

呼吸器疾患

急性鼻炎・急性副鼻腔炎(蓄膿症)・感易(風邪)・急性扁桃腺炎・
急性気管支炎・気管支喘息

眼疾患

急性結膜炎・中心性網膜炎・近視・合併症のない白内障

口腔疾患

歯痛(虫歯の痛み)・抜歯後の疼痛・歯肉炎・咽頭炎

胃腸疾患

食道/噴門痙攣(嚥下困難)・しゃっくり(横隔膜痙攣)・胃下垂・
胃炎・胃酸過多症(食後の胸やけや胃痛)・慢性十二指腸潰瘍の疼痛・
腸炎・合併症のない急性十二指腸潰瘍・急性細菌性赤痢・便秘・下痢・
麻痺性イレウス

神経疾患

頭痛・片頭痛・三叉神経痛・顔面神経麻痺(特に初期)・メニエール病・
脳卒中後の不全麻痺・肋間神経痛・神経因性膀胱(頻尿や夜間頻尿など)・
末梢神経障害(肘部管症候群や手根管症候群など)・夜尿症・
急性灰白髄炎(ポリオ)の後遺症(特に初期6か月以内)

骨/筋疾患

頚腕症候群・五十肩・テニス肘(外側上顆炎)・坐骨神経痛・腰痛・
変形性関節症

✤その他の有効とされている疾患

WHOが認めた43疾患以外にも、世界中で様々な症状に対して鍼灸は活躍し、
今もなお研究が進められています。
臨床現場や実際によく鍼灸治療が行われる症状をいくつかまとめたものを
下に一覧表としてまとめております。
是非参考にしてお問い合わせください。

呼吸器疾患

風邪の予防(免疫力の向上)・持続する咳・痰のからみ・息切れなど

眼疾患

眼精疲労(疲れ目)・目のかすみ・ものもらい・眼瞼痙攣など

耳鼻咽頭科疾患

中耳炎・耳鳴り・難聴・鼻出血など

消火器疾患

腹部の膨満感・食欲不振・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・痔ろうなど

生殖器/泌尿器疾患

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・腎炎・前立腺肥大・性欲減退・
夜間頻尿・頻尿など

代謝異常による疾患

貧血・高/低血圧・不整脈・冷え性・アトピー性皮膚炎・ニキビ・
動悸・動脈硬化症・レイノー病(白蝋病)・頭髪の薄毛など

神経系疾患

自律神経失調症・痙攣・めまい・不眠・活力減退・ノイローゼ・
憂鬱感・鬱・ヒステリーなど

婦人科疾患

月経痛・月経前症候群(PMS)・月経異常(乱れや遅延など)・
帯下・不妊症・不正性器出血・逆子・妊娠時の悪阻(つわり)・
更年期障害(ホットフラッシュ)など

骨/筋肉疾患

関節炎・リウマチ・捻挫・むち打ち・打撲・寝違い・筋肉痛・
ぎっくり腰(急性腰痛)・骨折後の疼痛・筋腱炎・腱鞘炎など

小児疾患

夜泣き・かんしゃく(かんのむし)・小児喘息・夜尿症(おもらし)・
虚弱体質の改善・意欲の向上など